金沢旅行④緑豊かな石川県立美術館
金沢にある石川県立美術館に行きました
美術館へは大通りからではなく
美しい緑に覆われた歴史の小径や
美術の小径に錦秋の始まりを感じつつ
歩いて行きました
緑の中を歩きます
ベンチがあり小径は整備された階段です
この辺りからは鳥のさえずりや
心地好い水の音が聴こえてきます
歴史の小径と言う標識が見えます
この小径は穏やかな緑の散策路です
左に何やらパネルらしきものが見えました
水力発電量等が表示され
階段を上っていくと
結構勢いのある滝らしきものが見えました
なかなかの水量だなあ~思いつつ
岩肌の苔を見たり~
しばらく立ち止まり勢いある水の音と
美しい鳥のさえずりに癒されました
この辺りは美術の小径と言うようで
こちらの水力発電や小径につきましては
下記のサイトに詳細がありましたので
ご参照ください
https://kanazawa-tourism.net/walk/green-path/
この辺りは一万坪を超える藩政期加賀八家
本多家の上屋敷があったようです
加賀百万石と称される加賀藩前田家には
多くの藩士がおり
最上級の藩士が八家あったそうです
加賀本多家もその一つだったようです
案内板によりますと
本多家上屋敷 西面門跡及び
塀跡附道跡のようです
こちらには、つづら折りの道跡で
不寝番所が2棟あったそうです
本多家へ続く要の道だったことが窺えます
こちらでは金沢城下における
武家屋敷の外構え遺構を代表する上下二段の
石垣を見ることができました
石垣の古い部分には
戸室石が積まれているようですが
上部には川原石を主体とした
新しい石垣が積まれているようです
戸室石は金沢東部の医王山、戸室山、
キゴ山で採れるそうです
ちょっと見え易いように
トリミングしてみました
マークした所が上の写真の案内板の
説明にある方形くさび穴と
「中」と言う字を横倒しにしたような
記号が刻まれた石です
こちらでは撮り損ねてしまったのか
写っていませんが
石垣の南東隅角部には
石垣の強度を高めるため
戸室石の切り石を長短交互に入れ替える
算木積みがされているそうです
石垣の積み方や刻印につきましては
金沢城のものになりますが下記サイトに
詳細がありましたのでご参照ください
https://kanazawa-life.com/lifemap/lifemap_026/
階段を上がると兼六園と美術館の標識
迷わず美術館の方へ向かいます
台風と秋雨前線の影響で
雨が降ったり止んだりと
空模様はコロコロと変化する中
青々とした葉は潤っているようでした
木製の手すりには可愛い虫さんが
お出迎え♪(笑)
この辺りは美術館や歴史博物館
能楽堂などがあり
金沢のいろいろな伝統文化を楽しみ易いよう
にまとめられていました
やがて見えてきたのは
「ル ミュゼドゥアッシュ KANAZAWA」
美しいガラス張りの建物です
こちらは県立美術館の中にあり
辻口博啓氏が経営するスイーツショップで
地元天然素材のオリジナルスイーツを
提供しています
こちらの様子は次回アップしようと思います
雨上がりの道は艶やかで
しっとりと~
視線を少しずつ上に向けてみました
濃淡の美しい緑に癒され~
視線を下ろすと
そこには秋めいた色の落ち葉~♪
錦秋の始まりです♪
猛暑日でも
秋は着々と到来の兆しを見せていました
上ってきた美術の小径の階段を振り返り
想像以上に勾配があったのだと感じます
ちょっと写真集の表紙のように
遊んでみました(笑)
階段の一段一段が歩きやすい高さで
苦痛は感じませんでした
奥に視線を向けると
美しい緑のグラデーション♪
風もなく森は穏やかです
少し見上げると
こちらにも秋が ほら♪
少し進むと水路が見えてきました
先ほどの小さな滝に繋がっているようです
見上げると夏の森に
秋色の訪問者がこっそりごあいさつ♪(笑)
台風の影響もなく穏やかな水路に
不思議さと安らぎを感じます
更に進み美術館のエントランス方面へ♪
外観はシンプルな佇まいです
歩道から見た美術館の催事ボード
いろいろな展示があるようです
こちらは美術館周辺の案内図です
緑豊かな環境にあることが窺えます
歩道を見渡すと傘をさした二人連れ~
二人の姿がどんどん小さくなり
広葉樹が広がります
反対側はまた静かな風景です
目の前には金澤神社の鳥居が見えます
県立美術館の横には
石川県立歴史博物館がありました
いしかわ赤レンガミュージアムと
称されているようです
芝も綺麗で北海道のサッポロビール園の
ような美しい佇まいです
目の前の大きな広葉樹も存在感があり
赤レンガの建物とも調和し
美しい風景が広がっていました
ただ周りの施設が一部工事中だったため
広角撮影をしませんでしたが
工事が終わったら再び訪れてみたい所です
早速、県立美術館に入ってみました
こちらの作品は野々村仁清氏による
国宝の色絵雉香炉(いろえきじこうろ)です
色彩豊かな雄の雉(キジ)の香炉です
光沢のある美しい姿に
しばし見惚れました(笑)
こちらは重要文化財の色絵雉香炉で
雌の雉が表現されています
こちらはシックな色合いです
野々村仁清氏は江戸時代、慶安期頃
(1648~1652)から延宝期頃(1673~1681)に
活躍した陶工(陶芸家・焼物師)です
京焼きの名工で本名は清右衛門といい
京都(丹波国)の野々村の出身だそうです
仁清(にんせい)の号は仁和寺と清右衛門の
頭文字をとり仁和寺門跡から
与えられたものだそうです
こちらは美術館の2Fロビーから
見た風景です
撮影可能な場所は極僅かなので
撮影は係員に尋ねてから行うことを
おすすめします
こちらの美術館では
他にも九谷焼の歴史を感じる作品が
多く展示されていました
そばには能楽美術館もあり
今回行けなかったため
いつか再訪してみたい場所です